週明け21日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反発。終値は前営業日比0.02%高の26725.68ポイントだった。中国企業指数は0.03%高の10543.41ポイント。メインボードの売買代金は概算で637億4000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付き、おおむね前週末終値付近でもみ合った。相場全体を動かすような新しい取引材料が乏しいなか、方向感を欠いた展開だった。18日に発表された中国の7−9月期の国内総生産(GDP)が市場予想以上に悪化するなど中国景気の減速を示す指標が相次いだことで、中国政府が景気刺激策を打ち出すとの思惑買いが入った。一方で米中貿易協議や英国の欧州連合(EU)離脱問題を巡る警戒感がくすぶり、上値は重かった。セクター別では、必需消費財や金融、エネルギーが上げた一方、工業や医療・ヘルスケア、一般消費財が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、生保大手の中国人寿保険(
02628)と取引所運営の香港証券取引所(
00388)が買われて相場を支えた。不動産株の中国海外発展(
00688)と信和置業(
00083)、豚肉大手の万洲国際(
00288)も高い。半面、ハイテク株のテンセント(
00700)と舜宇光学科技(
02382)が下げ、相場の重荷だった。電動工具大手の創科実業(
00669)は反落。輸出関連銘柄の申洲国際集団(
02313)は続落した。
その他では、4営業日ぶりに株式取引を再開した大昌行集団(
01828)が30%超高と急騰。筆頭株主の中国中信(
00267)による非公開化計画が好感された。ネット損保会社の衆安在線財産保険(
06060)、食肉加工大手の中国雨潤食品集団(
01068)も大きく買われた。一方、スマートフォン部品銘柄のQテクノロジー(
01478)や、創薬関連の上海復旦張江バイオ(
01349)、無錫薬明康徳新薬開発(
02359)が大幅に下げた。