週明け14日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。前場終値は前営業日比1.03%高の26578.41ポイントだった。中国企業指数は0.91%高の10547.74ポイント。半日のメインボードの売買代金は算で543億1000万HKドルだった。
ハンセン指数はプラス圏で推移した。米中が11日まで開いた閣僚級通商協議で部分合意し、トランプ米政権が15日に予定していた対中制裁関税の引き上げを行わないと表明したことを好感。本土市場で上海総合指数が心理的節目の3000ポイントを回復したことも安心感につながった。ただ、前週末11日に米中交渉の進展に対する期待から2%超の大幅高で終え、今回の協議結果がある程度織り込まれているだけに、上昇率が1%を超える水準では伸び悩んでいる。米中の合意署名まで3−5週間がかかるほか、隔たりの大きい技術移転の強制などに関する協議が始まる見通しとなっているため、先行き不透明感は残る。
セクター別では、銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)などマカオカジノ関連が高い。広東省地方金融監督管理局の幹部が週末のフォーラムで、「マカオ証券取引所」の創設に言及したことが材料視されたもよう。電動工具大手の創科実業(
00669)が大幅に続伸。前週末に大幅安の石薬集団(
01093)が反発した。半面、9月の出荷量を発表したスマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が逆行安。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)が売られた。香港公益事業者の中電控股(
00002)とホンコン・チャイナガス(
00003)がそろって安い。