2019-10-11 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:4日続伸、米中協議の進展期待 建材株高い
11日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日続伸。前場終値は前日比0.44%高の2960.68ポイントだった。深セン成分指数も0.19%高の9656.73ポイントと4日続伸した。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2531億5000万元。
上海総合指数は高くスタート。米中貿易協議の進展を見込む買いが先行した。トランプ米大統領が10日、同日から始まった中国との閣僚級貿易協議について「非常にうまくいっている」と述べ、11日に中国副首相と会談すると明らかにしたことで、投資家心理が強気に傾いた。協議の結果を見極めたいとの気分から、一時は上海総合指数が安く推移する場面もあった。しかし深セン市場で反落していた成分指数や新興企業市場「創業板」指数が上げに転じると、上海総合指数も前引けにかけて上げ幅を急拡大した。
首都圏一体化開発や同地域に建設中の「雄安新区」、海洋経済開発などの大規模プロジェクトへの思惑買いも相場を支えた。セクター別では建材や港湾・海運、環境保護が高い。半面、貴金属・宝飾品が軒並み下げたほか、通信機器、農業・水産業が売られた。
上海B株指数は0.13%高の268.64ポイントと4日ぶりに反発。深センB株指数は0.24%安の931.25ポイントと4日続落した。