2019-10-09 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:反落、朝安後に下げ幅縮小 銀行株が高い
9日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。前場終値は前日比0.14%安の2909.53ポイントだった。深セン成分指数も0.54%安の9423.97ポイントと反落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2206億9300万元だった。
上海総合指数は安く寄り付くと、序盤は節目の2900ポイントを下回った。米商務省が7日に中国の企業や政府機関など28団体に対して禁輸措置を適用すると発表し、あすから開催される両国の閣僚級協議への期待が後退した。ただ、中国指導部が景気浮揚策を打ち出すとの期待が引き続き支援材料となるなかで下値は限定的。指数は前場中盤にかけて2900ポイントを回復するなど下げ幅を急速に縮め、その後は前日終値を挟んでもみ合いを続けた。
セクター別では、銀行が高い。米格付け会社のムーディーズが、中国の銀行システムについて安定を維持するとの見通しを示したことが材料視された。貴金属や不動産などが堅調。半面、酒造、航空、通信などが売られた。
上海B株指数は0.51%安の268.26ポイント、深センB株指数は0.48%安の934.20ポイントだった。