23日前場の香港株式市場でハンセン指数は6営業日続落。終値は前日比0.86%安の26207.26ポイントだった。中国企業指数は0.94%安の10227.71ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で368億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付いたあと下げに転じ、前場の安値圏で引けた。米中両政府は19−20日に貿易問題をめぐる次官級協議を行ったが、中国側代表団が予定していた米農家の視察を中止。農産品の輸入拡大をめぐる協議が難航したことなどが伝わり、先行き不透明感が嫌気された。
個別では、前週高かったスマートフォン向け部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と瑞声科技(
02018)が5%近く下げた。前週は出荷先である華為技術(ファーウェイ)の新型スマホの好調な予約が好感され高値をつけたが、ファーウェイをめぐってはきょうカナダで、孟晩舟・副会長兼最高財務責任者(CFO)の米国への引き渡し可否を決める裁判の予備審理が始まる。医薬品銘柄の石薬集団(
01093)と中国生物製薬(
01177)も安い。
半面、シンガポール華人系不動産大手の信和置業(
00083)や中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)が高い。大手通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)やチャイナ・ユニコム(
00762)も堅調だった。