13日のNY株式相場は高安まちまち。米中関係改善期待が続き、キャタピラー、ボーイングなどが上昇したほか、米長期金利の上昇を受けてJPモルガン・チェースなどの金融株が軒並み高となった。一方、アナリストの目標株価引き下げを嫌気したアップルが下落し、ディフェンシブ・セクターの不動産や生活必需品株も利益確定売りに押された。ダウ平均は終日プラス圏で推移し、37.07ドル高(+0.14％)の27219.52ドルで終了。昨年5月以来の8日続伸となり、今年7月15日に付けた終値での過去最高値まで139.64ドル（0.51％）に迫った。S&P500は午前中はおおむねプラス圏で推移したものの、取引終盤に0.22％安まで下落し、0.07％安と4日ぶりの小幅反落。ハイテク株主体のナスダック総合も0.22％安と3日ぶりの反落となった。

　週間では、ダウ平均が1.58％高、S&P500が0.96％高、ナスダック総合が0.91％高と3指数そろっての3週続伸。9月月初来では、ダウ平均が3.09％高、S&P500が2.77％高、ナスダック総合が2.69％高となった。

　S&P500の11セクターの週間騰落率をみると、金融が3.89％高、エネルギーが3.36％高、素材が3.34％高、資本財が2.86％高、ココミュニケーション・サービスが1.47％高となったほか、一般、ヘルスケアが1％未満の上昇となり、公益がほぼ横ばい。一方、不動産が3.24％安となり、生活必需品とITが1％未満の下落となった。上昇率トップの金融は、米10年債利回りが先週末の1.55％から1.90％まで大きく上昇したことで、利ザヤ拡大による収益向上期待が高まった。バンク・オブ・アメリカが週間で8.80％高となったほか、モルガン・スタンレー、JPモルガン・チェース、シティグループ、ゴールドマン・サックスも6-7％高となった。

海外市況

 指標                        寄値      高値      安値      終値    前日比   騰落率

 NYダウ                    27216.67  27277.55  27193.95  27219.52    37.07    0.14

 S&P500                     3012.21   3017.33   3002.90   3007.39    -2.18   -0.07

 NASDAQ                     8190.57   8210.20   8165.47   8176.71   -17.75   -0.22

 CME225先物                21650.00  21915.00  21650.00  21870.00    70.00    0.32

 FT100                      7367.46   7367.46   7367.46   7367.46    22.79    0.31

 DAX                       12412.72  12494.25  12408.93  12468.53    58.28    0.46

 為替（ドル/円）             108.08    108.26    107.91    108.07    -0.02   -0.01

 WTI先物                      55.15     55.68     54.44     54.85    -0.24   -0.44

 金（Gold）先物             1506.50   1516.60   1493.10   1499.50    -7.90   -0.52

 ※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。