13日の香港株式市場でハンセン指数は反発。終値は前日比0.98%高27352.69ポイントだった。中国企業指数は0.90%高の10687.75ポイント。メインボードの売買代金は概算で576億7000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いた。前場は27160ポイント前後の狭いレンジでもみ合う展開が続いたが、後場は右肩上がり。上昇率は一時1%を超え、8月1日以来の27366ポイントを付けた。前日の米株高や米中貿易摩擦の緩和に向けた流れが好感されたほか、欧州中央銀行(ECB)の利下げと量的金融緩和の再開を受けた世界的な金融緩和の動きも相場の支えとなり、全セクターで買われ取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、貴州省貴陽市で自動車購入制限令が撤廃され同様の政策緩和への期待から自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が4.8%高。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)やスマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、創科実業(
00669)なども高い。金融緩和への期待から碧桂園(
02007)、華潤置地(
01109)などの本土系不動産セクターも買われた。半面、信和置業(
00083)、九龍倉置業地産(
01997)、新世界発展(
00017)、恒隆地産(
00101)などの香港不動産セクターがさえなかった。
中国企業指数構成銘柄では、本土系不動産デベロッパーの融創中国(
01918)や龍湖集団(
00960)、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)が高い。証券大手の中信証券(
06030)や海通証券(
06837)も買われた。半面、通信キャリア大手のチャイナ・テレコム(
00728)がさえない。医薬品卸売りの国薬控股(
01099)、ビール大手の華潤ビール(
00291)も売られた。