18日の香港市場は前日の米株安の流れを引き継ぎ、売り優勢で始まるか。17日の米NY株式相場は主要3指数がそろって下落。米中通商協議の停滞や米景気減速への警戒感で景気敏感株を中心に売りが優勢となった。米中協議を巡っては、米メディアが中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対する制裁を巡り、交渉が暗礁に乗り上げていると報道。香港市場でも前日に続き同問題の先行き不透明感が相場を重くしそうだ。
一方、売り一巡後は買い戻しの動きが広がる可能性も考えられる。前日のハンセン指数は6営業日ぶりの小反落となったが、世界的な金融緩和や中国の経済対策に対する期待が根強いなかで中盤以降は下げ幅を縮小した。きょうの中国本土相場が堅調に推移すれば、ハンセン指数が下値支持線として意識される20日移動平均(17日終値時点で28496.75ポイント)を割り込む水準で下げ渋る展開もありそうだ。
なお、17日の香港株の米国預託証券(ADR)は中国IT大手のテンセント(
00700)、欧州金融大手のHSBC(
00005)、本土国有銀行大手の中国建設銀行(
00939)、アジア生保大手のAIAグループ(
01299)といった大型株が香港終値を下回った。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を約180ポイント近く下回る水準で寄り付くことになる。