ビール世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)は12日、アジア太平洋子会社のバドワイザーAPAC(
01876)を香港市場に上場する計画をとりやめると発表した。理由は「市況の実勢を含めたいくつかの要因」だと説明した。
5日発表の目論見書によると、16億2700万株(発行済み株式数の約15%)を1株あたり40−47HKドルで売り出す新規株式公開(IPO)を実施し、19日に香港市場メインボードに上場する予定だった。仮条件仲値(43.5HKドル)で計算した上場時の時価総額は4716億9200万HKドルと、香港市場では中国工商銀行(
01398)の4843億1000万HKドルに次ぐ9位に相当するはずだった。
13日付『香港経済日報』によれば、公開価格を仮条件下限にするよう機関投資家が主張したが、ABインベブ経営陣が拒否し、IPO中止を決めたもよう。