5日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反発。終値は前日比0.19%高の3011.06ポイントだった。深セン成分指数は0.80%高の9443.22ポイントと3日ぶりに反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3743億1600万元。
上海総合指数は前場に軟調だったものの、心理的節目の3000ポイントを割り込む水準で下値の高さを確認すると、後場に入って小高く推移した。中国景気の減速懸念がくすぶるなか、中国政府の経済対策の恩恵を受ける内需銘柄や半導体関連が上昇。前日までの3日間で1.3%下げた後とあって安値に注目する買いも入りやすかった。セクター別では酒造や貴金属、医薬品、高速道路が高い。ソフトウエアや半導体国産化関連も買われた。半面、前日高かった不動産と造船、環境関連、造船が下げた。
A株市場では、白酒大手の宜賓五糧液(
000858)と瀘州老窖(
000568)、食品株の仏山市海天調味食品(
603288)と牧原食品(
002714)、旅行大手の中国国旅(
601888)の大幅反発が目立った。生保の中国人寿保険(
601628)、家電の珠海格力電器(
000651)と美的集団(
000333)も買われた。一方、スマートフォン部品メーカーの欧菲光集団(
002456)、造船大手の中国船舶重工(
601989)が安い。会長がわいせつ容疑で拘束された新城控股集団(
601155)は連日のストップ安。
上海B株指数は1.06%安の296.64ポイントと3日続落。深センB株指数は0.88%高の992.26ポイントと3日ぶりに反発した。