交銀国際(BOCOMインターナショナル)は最新リポートで、中国の国家衛生健康委員会、科学技術部など4部門が先ごろ推奨後発薬(ジェネリック)候補リストの第1弾となる34品目を発表したことを踏まえ、「市場では今後、いかに他社と差別化した後発薬を生産できるかが問われていく」と分析した。
中国政府が公開したリストには、HIV治療薬のリバビリンやアバカビル、希少疾病治療薬のボセンタンやトレプロスチニルなどが含まれる。これら34品はいずれも中国本土メーカーの特許期間が満了しているか満了間近なものばかり。
交銀国際によると、6月20日のリスト発表から26日時点まで、これら34品の後発薬生産を申請した企業はまだない。重大疾病や希少疾病の治療薬が多く含まれることから「参入を希望するメーカーにとっては、高度な研究開発やイノベーション能力を問われる大きな挑戦だ」と分析。その上で、イノベーション能力や新薬開発実績に定評のある石薬集団(
01093)、薬明生物技術(
02269)、三生製薬(
01530)、中国生物製薬(
01177)などを買い推奨した。