2019-04-25 |
中国/業界動向/証券 |
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外資のA株売り越しが加速、香港当局の証拠金融資調査が一因か
A株から海外資金の流出が加速しているもよう。『東方財富網』のまとめによると、香港から相互取引を通じた本土株の売買は4月1−24日で192億3400万元の売り越しとなり、本土株式市場が急落した2015年7月の315億元に次ぐ規模に膨らんでいる。香港の金融当局による証拠金融資を巡る調査が一つの引き金になったとの見方が出ている。
『香港経済日報』によると、香港金融管理局と香港証券先物委員会(SFC)は24日、香港で事業を展開するある本土系銀行が、私募ファンドなどを通じて一連の複雑な取引を行い、私募ファンド投資と見せかけて実際はある本土系不動産企業の大株主にハイリスクの証拠金融資を提供していたと判明したことを明らかにした。市場関係者の間では、こうした複雑なスキームを利用した取引はこの1件にとどまらないと指摘する声が出ている。今回の調査と外資によるA株売りとの関連性が注目されている。