週明け23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前営業日比1.07%高の2859.54ポイントだった。深セン成分指数も0.68%高の9314.30ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4110億4000万元と4000億元台に乗せ、商いは賑わった。
上海総合指数は安寄りスタート。ほどなく上向きに転じると、前場半ばにはプラス圏に切り返した。その後は売り買いをこなしながら次第に上げ幅を広げ、結局、6月22日以来、1カ月ぶりの高値を付けた。米トランプ大統領が前週末に年5000億米ドルに上る中国からの輸入品に関税を課す準備をしていると表明したことを受け、米中摩擦激化への懸念が強まり売りが先行した。ただ、今朝発表された人民元相場が8日ぶりに元高/米ドル安に設定され、元安が一服したことに加え、当局が発表した金融機関の資産管理業務に関する細則で規制を一部緩和したことが好感された。
A株市場では規制緩和への期待から中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)など銀行株や中国太平洋保険(
601601)や中国平安保険(
601318)など保険株がほぼ軒並み買われ相場の上昇をけん引。中国交通建設(
601800)、中国鉄建(
601186)などインフラ建設株、宝山鋼鉄(
600019)、安徽コンチセメント(
600585)など素材株も買われ指数を押し上げた。スマートフォン用光電子部品メーカーの欧菲光科技(
002456)などハイテク株も堅調。一方、ワクチン大手の長生生物科技(
002680)の製造データ偽造の発覚が嫌気され、上海復星医薬(
600196)、江蘇恒瑞医薬(
600276)など医薬株の一角が売り込まれ、相場の足を引っ張った。
上海B株指数は0.60%高の289.44ポイント、深センB株指数は0.60%高の1051.29ポイントとともに続伸した。