20日のNY株式相場はほぼ横ばい。好決算を発表したマイクロソフトやハネウェル・インターナショナルが上昇し相場を支えた一方、トランプ米大統領の発言を受けて通商摩擦問題への意識が重しとなった。ダウ平均は終日狭いレンジで取引され6.38米ドル安(-0.03%)とわずかに続落して終了。S&P500も0.09%安と小幅に続落。生活必需品、金融株が堅調だった一方、不動産、公益、一般消費財株が軟調だった。ハイテク株主体のナスダック総合は0.07%安と小幅に3日続落。週間ではダウ平均が0.15%高と3週続伸し、S&P500も0.02%高とわずかながら3週続伸。ナスダック総合は0.07%安とわずかながら3週ぶりの反落となった。
トランプ大統領の発言が注目を集めた一日だった。利上げは減税などのトランプ政権の政策効果を損なうと前日に続き金融政策について異例の発言を繰り返したほか、EUと中国が通貨安を主導し米国に不利益を与えているとツイートした。中国からの輸入品のすべてに関税を課すことができるとも発言したことで通商摩擦の激化が懸念された。企業決算では、予想を上回る増収増益決算を発表し、7-9月期の見通しも市場予想を上回ったマイクロソフトが一時3.64%高まで上昇し、1.79%高で終了。売上高と利益がともに予想を上回ったハネウェルも3.79%高となった。一方、ゼネラル・エレクトリックは通期のキャッシュフロー見通しを引き下げたことが嫌気され4.44%安と売られた。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 25041.14 25124.10 24986.35 25058.12 -6.38 -0.02
S&P500 2804.55 2809.70 2800.01 2801.83 -2.66 -0.09
NASDAQ 7843.08 7860.25 7815.86 7820.20 -5.10 -0.06
CME225先物 22685.00 22850.00 22485.00 22525.00 -195.00 -0.86
FT100 7678.79 7678.79 7678.79 7678.79 -5.18 -0.06
DAX 12664.45 12706.84 12469.50 12561.42 -124.87 -0.98
為替(ドル/円) 112.41 112.62 111.39 111.42 0.00 0.00
WTI先物 68.03 68.91 67.69 68.26 0.02 0.03
金(Gold)先物 1222.90 1232.40 1215.30 1231.10 7.10 0.58
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。