20日前場の香港株式市場でハンセン指数は4日続落。前場終値は前日比0.54%安の27858.23ポイントだった。中国企業指数は0.36%安の10485.68ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で447億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナス圏に沈み、心理的節目の28000ポイントを割り込んだ。一段の人民元安を嫌気。トランプ米大統領が前日に米連邦準備理事会(FRB)の利上げ方針に批判的な発言をしたことを受け、きょう早朝に米ドルが売られてオフショア市場で人民元安が一服する場面もあったが、寄り付き直前に発表された人民元相場の中間レートは2017年7月14日以来の元安/ドル高水準に設定された。米中貿易摩擦を背景に中国当局が元安を容認する姿勢を示しているとの見方が浮上し、オフショア市場で人民元が再び急落した。もっとも、ハンセン指数は27800ポイント付近で底堅さをみせている。
個別では、証券会社による目標株価の引き下げなどを嫌気してスマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)が安い。外貨建て負債を多く抱える本土不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)、華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)がそろって売られた。時価総額上位のAIAグループ(
01299)、テンセント(
00700)が軟調に推移し、指数の重荷となった。半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)やLink REIT(
00823)など香港不動産関連の一角が逆行高。原油相場の上昇を好感して石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)が買われた。