週明け16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前営業日比0.61%安の2814.04ポイントだった。深セン成分指数は0.10%安の9317.36ポイントと3営業日ぶりに反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3254億1800万元。
上海総合指数は安寄り直後にプラス圏に浮上する場面があったものの、その後はマイナス圏の狭いレンジでもみ合い。中国国家統計局が午前に発表した6月の鉱工業生産が6.0%と前月から0.8ポイント減速した上、市場予想に届かず投資家心理を冷やしたもよう。ただ、指数が心理的節目の2800ポイントに近づく水準では安値を拾う買いが入り、下げ渋った。セクター別では銀行と保険が全面安となったほか、証券や空運が売られた。一方、通信機器、石炭、造船が買われた。
A株市場では、中国工商銀行(
601398)や中国平安保険(
601318)など金融株が総じて下げ、相場の重荷だった。航空会社の中国南方航空(
600029)と中国国際航空(
601111)、電気自動車メーカーのBYD(
002594)、不動産大手の万科企業(
000002)も安い。一方、米商務省が制裁措置を解除した中興通訊(
000063)が制限値幅の上限(ストップ高)まで買われた。百貨店運営の南京新街口百貨商店(
600682)もストップ高。家電量販最大手の蘇寧易購集団(
002024)、旅行大手の中国国旅(
601888)が堅調だった。
上海B株指数は0.57%安の290.94ポイント、深センB株指数は0.86%安の1055.29ポイントとともに3営業日ぶりに反落した。