13日の香港株式市場でハンセン指数は小幅続伸。終値は前日比0.16%高の28525.44ポイントだった。中国企業指数は0.06%安の10746.45ポイント。メインボードの売買代金は概算で844億5000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いた。米中貿易摩擦に対する過度な懸念が和らいだことを受け、前日のNY市場で主要3指数がそろって上昇したことを好感。ただ、その後は狭いレンジでのもみ合いが続き、後場に入ると次第に上げ幅を縮小した。本土市場で上海総合指数が終始軟調に推移したことが上値を抑える要因となったほか、きょうから週明けにかけて中国の主要経済統計が相次ぐ発表されるのを前に、内容を見極めたいとする投資家心理から様子見ムードが漂った。午前中に発表された中国の6月の貿易統計(米ドル建て)で、対米貿易黒字が前月比で17.7%急増したことから、貿易不均衡の是正を求めるトランプ米政権が中国への圧力を一層と強めるとの見方が出ており、通商問題を巡る根強い先行き不透明感も相場を重くした。
ハンセン指数構成銘柄では、クレディ・スイスが強気判断を継続した乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)や衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)など消費関連の一角が高い。米中で事業を展開する豚肉大手の万洲国際(
00288)、アップルサプライヤーの瑞声科技(
02018)が買われた。マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)が続伸した。半面、石炭大手の中国神華能源(
01088)、本土不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)が安い。時価総額の大きい通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)や、4大国有銀行の中国銀行(
03988)、中国工商銀行(
01398)が軟調に推移し、相場の重荷となった。
H株では、「H株全流通」試行が中国証券監督管理委員会(CSRC)に認可されたウェイガオ・グループ(
01066)が大幅に3日続伸し、きょうは13%近い上昇。通信支援サービス会社の中国通信服務(
00552)、医薬品関連の麗珠医薬集団(
01513)、上海復星医薬(
02196)、広州白雲山医薬(
00874)、空港運営会社の北京首都国際機場(
00694)の上昇が目立った。半面、中国ネット専業保険最大手の衆安在線財産保険(
06060)が売られたほか、前日に急伸した中興通訊(
00763)が反落した。航空大手の中国東方航空(
00670)、中国南方航空(
01055)、中国国際航空(
00753)がそろって安い。