13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に反落した。終値は前日比0.23%安の2831.18ポイント。深セン成分指数は0.58%高の9326.97ポイントと続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3660億1700万元。
上海総合指数はマイナス圏の狭いレンジでのもみ合いに終始した。前日は全セクターが上昇して相場が6月29日以来ほぼ2週ぶり高値圏あっただけに、いったん利益を確定する売りが出た。米中貿易交渉の先行きが懸念されるなか、ムニューシン米財務長官が12日、協議再開の条件として「中国が真剣に構造改革を進めること」を挙げたと伝わり、中国側の譲歩が期待できないとの見方を誘ったもよう。もっとも、前日の中国国営新華社の報道を受け、相場はすでに底入れしたとの観測も浮上。政策支援が期待できるセクターや割安感が強い銘柄が物色され、一定の下支えとなった。中国税関総署が午前に発表した6月の米ドル建て輸出高が市場予想を上回る伸び率となり、投資家心理を支えた面もあった。セクター別では、医薬や食品・飲料、酒造など内需関連が買われた半面、通信機器、石油、証券が売られた。
A株市場では、貴州茅台酒(
600519)、宜賓五糧液(
000858)、江蘇洋河酒廠(
002304)など白酒メーカーの上昇が目立った。化学製品メーカーの万華化学集団(
600309)が9%超の大幅高。屋外メディアの分衆伝媒信息技術(
002027)、監視カメラの杭州海康威視数字技術(
002415)も堅調だった。半面、中国工商銀行(
601398)など銀行がさえない。空運の中国南方航空(
600029)、家電の杭州老板電器(
002508)も下げた。
上海B株指数は0.05%高の292.61ポイント、深センB株指数は0.23%高の1064.48ポイントと小幅ながらともに続伸した。