2018-07-11 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:4日ぶり大幅反落、米中貿易摩擦の激化を警戒
11日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに大幅反落。前場終値は前日比1.87%安の2774.78ポイントだった。深セン成分指数も2.20%安の9003.00ポイントと4営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2039億2700万元だった。
上海総合指数は終始マイナス圏で推移した。米中貿易摩擦の激化に対する警戒感が高まった。トランプ米政権は日本時間11日朝方に中国の知的財産侵害に対し、2000億米ドル規模の制裁関税の追加措置案を発表。報道によると、同措置は9月以降に発動される見通し。また、オフショア・オンショア人民元相場で一時、元安が急速に進んだことも投資家心理を悪化させた。指数は序盤に2760ポイント付近まで下落。ただ、中国当局が米側の措置に対する具体的な報復内容を提示していないこともあり、その後は下げ幅をやや縮めた。セクター別では通信、ソフトウエア、電子・ITをはじめ、全セクターで売りが優勢となった。
上海B株指数は1.47%安の287.62ポイント、深センB株指数は0.91%安の1045.52ポイントだった。