週明け19日の香港市場で、中国携帯端末部品メーカーのQテクノロジー(
01478)が後場に大幅高。株価は日本時間午後4時55分現在、前営業日比5.57%高の11.76HKドルで推移している。前引け後に発表した期末決算で純利益が前年の2.3倍に達し、好感されたもよう。
同社の2017年12月本決算は、純利益が前年比128.7%増の4億3600万元となり、ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想の4億5700万元から小幅に下振れた。売上高が79億3900万元と前年比で59.1%増えた上、主力製品であるカメラモジュールの利幅が拡大して大幅増益につながった。人民元高に伴う為替差益も増益に寄与した。
2017年のカメラモジュールの平均販売価格は34.22元で、前年比で42.0%高い。また、指紋認証モジュールの販売数は前年比285.5%増の8073万個に上った。全体の粗利益率は11.1%と、前年の8.5%から大きく改善。製品別では、利幅が厚いデュアル・カメラモジュールと解像度13メガピクセル超の高精細度シングル・カメラモジュールの比率が高まり、全体の粗利益率を押し上げた。半面、指紋認証モジュールの粗利益率は市場競争の影響で低下した。