JDドット・コム(JD)は14日、物流子会社のJDロジスティクス(京東物流)の増資をテンセント(
00700)などが引き受けることで合意したと発表した。調達額は25億米ドルを見込む。テンセントのほか、中国の投資会社ヒルハウス・キャピタルやセコイア・チャイナ(紅杉中国)、招商局集団、中国人寿保険(
02628/
601628)、工銀国際などが出資する。
増資後、JDの持ち株比率は81.4%となる。増資手続きは2018年1−3月期に完了する見通し。JDの劉強東会長兼最高経営責任者(CEO)は、「今回の資金調達により、自動化や無人機、ロボティクスなどの分野で我々がリードを広げるため、さらに投資していく段階に入った」と述べた。
JDは2007年から自社物流網を運営しており、2017年4月に独立事業会社としてJDロジスティクスを設立した。同社は現在、通常サイズの貨物に加え、大型貨物やコールドチェーン、B2B、中国本土外との物流などを手掛け、中国の人口の99%超を対象としている。