12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら11営業日続伸。終値は前日比0.11%高の3428.94ポイントだった。深セン成分指数は0.02%安の11461.99ポイントと小幅反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4612億3900万元。
上海総合指数は小安く寄り付き、前日終値を挟んで一進一退の値動きに終始した。中国人民銀行(中央銀行)がきょうの公開市場操作(オペ)で大量に資金供給したほか、一部地方都市が不動産引き締め策を緩和したことから、景気拡大への思惑買いが入って相場を支えた。ただ、指数は2017年11月22日以来ほぼ1カ月半ぶりの高値圏にあるだけに、利益確定売りが出やすく、相場は方向感を欠いた。午前に中国税関総署が発表した12月の貿易統計は、輸出と輸入の伸び率がともに前月から減速し、投資家心理を冷やしたもよう。セクター別では、不動産や保険、鉄鋼が買われた半面、通信や軍需、ソフトウエアが売られた。
A株市場では、保険大手の太平洋保険(
601601)と中国平安保険(
601318)、家電メーカーの珠海格力電器(
000651)と杭州老板電器(
002508)が高い。医薬株の上昇も目立ち、浙江新和成(
002001)が制限値幅の上限(ストップ高)まで買われた。上海復星医薬集団(
600196)も大幅高。半面、前日高かった洛陽モリブデン(
603993)や科大訊飛(
002230)、巨人網絡集団(
002558)が反落。中国鉄建(
601186)や中国冶金科工(
601618)など建設・エンジニアリング株の下げも目立った。
上海B株指数は0.08%高の345.44ポイントと4日ぶりに反発。深センB株指数は0.19%安の1202.30ポイントと続落した。