中国の乗用車メーカー団体である乗用車市場信息聯席会(CPCA)は11日、2022年3月の狭義の乗用車(セダン、多目的車=MPV、スポーツ多目的車=SUV)の小売台数が前年同月比10.5%減の157万9000台だったと発表した。1−3月累計では4.5%減の491万5000台と、予想を下回った。もっとも、3月の小売台数は前月比では25.6%増えた。半導体の供給が2月にやや改善した上、2月初旬の春節(旧正月)連休後に新モデルが市場に投入されて新車の購入を誘い、3月の販売台数を押し上げた。
3月の地場ブランド車の小売台数は前年同月比17%増の75万台となり、市場シェアは48.2%と同11.5ポイント上昇した。一方、主要合弁ブランド車の小売台数は同30%減の59万台だった。
3月の新エネルギー車(NEV)の乗用車は、卸売台数が前年同月比122.4%増の45万5000万台、小売台数が同137.6%増の44万5000台だった。1−3月累計では卸売台数が前年同期比145.4%増の119万台と、小売台数が同146.6%増の107万台となった。
3月の新エネ乗用車の卸売台数が1万台を超えたのは13社で、前年同期から2社増えた。うち、BYD(
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002594)が10万4338台、テスラ中国が6万5814台、上海汽車集団(
600104)と米ゼネラル・モーターズ(GM)との合弁・上汽通用五菱汽車が5万1157台、奇瑞汽車が2万1817台、広州汽車集団(
02238/
601238)傘下の広汽埃安新能源汽車が2万317台、長安汽車が1万5624台、小鵬汽車(
09868)が1万5414台、長城汽車(
02333/
601633)が1万5057台、吉利汽車(
00175)が1万4166台、ナタ汽車が1万2026台、理想汽車(
02015)が1万1034台、上海汽車集団乗用車分公司が1万880台、リープモーターが1万59台だった。