HSBCグローバルリサーチは最新リポートで、中国の生活関連アプリ運営大手、美団(
03690)の目標株価をこれまでの215HKドルから200HKドルに引き下げた。投資判断は「買い」を維持。2023年7−9月期売上高が前年同期比21%増、調整済みEBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)が約90億元になると予想した。『AAストックス』が28日伝えた。
HSBCは美団の23年4−6月期業績について、総取引額(GTV)が予想を上回り、飲食店・ホテル・旅行予約事業の粗利益も堅調だったとの見方を示した。動画投稿アプリ「抖音(TikTok)」からの競争に対抗するため、美団は積極的に利用者と事業者への補助金や奨励金を増やしたと指摘。美団の守りの強さを評価し、飲食店・ホテル・旅行予約事業の23年のGTV予想を9%、粗利益率予想を2ポイント上方修正した。
一方、美団全体の売り上げ予想は据え置いた。消費マインドの低迷、一部地域の悪天候と洪水、オフライン旅行予約の回復を理由に挙げた。また、飲食店・ホテル・旅行予約事業の売上増がネット出前の受注減に一部相殺されると予想。ただ、効率の向上などに伴う粗利益率の上昇を見込み、2023−25年利益予想を1−15%上方修正した。
美団の株価は日本時間午後3時22分現在、前営業日比2.19%高の135.10HKドルで推移している。