不動産大手の中国恒大集団（03333）が出資先の盛京銀行（02066）から受けた巨額の資金供給を、中国当局が注視しているもようだ。直接的あるいは間接的な供給規模は1000億元を超え、盛京銀行は中国恒大集団の債券を大量に保有しているという。『AAストックス』が27日、中国本土メディアの報道を引用して伝えた。

　中国銀行保険監督管理委員会が公式サイトに今月掲示した行政処罰のなかで、盛京銀行の上海の4支店が総額551万8600元の罰金を科された。処罰理由は、土地使用権入札の保証金を装った買収資金の不正融資、必要な証明がそろっていない不動産開発への融資、関係者への与信提供など（関係者の名前は不明）。

　中国恒大集団の株価は日本時間午後4時26分現在、前日比4.03％安の12.38HKドルで推移している。