モルガン・スタンレーは最新リポートで、マカオのカジノセクターについて、来年はカジノ事業免許の更新と新型コロナウイルスの流行に伴う渡航制限に対する懸念が薄れ、カジノ収入の回復が関連銘柄の株価を押し上げると予想。個別では、銀河娯楽(
00027)とメルコリゾーツ&エンターテインメント(MLCO)を選好した。『AAストックス』が15日伝えた。
モルスタは、向こう6カ月で「カジノ経営法律制度」(博彩法)の諮問結果が公表され、改正草案の制定を経て、立法会で可決される見通しで、来年6月に期限切れとなる事業免許の一時的な延長などが発表されれば、展望も開けるようになるとした。一方、来年のカジノ収入は前年比で41%増加すると試算。今年末または来年初めにはマカオと中国本土、香港の隔離なし往来が再開されると予想した。ただ、ハイリミットエリアはVIPルームと同様に縮小する可能性があるほか、団体客のビザ発給停止なども旅行客の減少につながると指摘。カジノ以外の業務強化で企業の投下資本利益率(ROIC)も低下するとした。
関連銘柄の投資判断と目標株価は以下の通り。
■銀河娯楽(
00027):オーバーウエート、48→51HKドル
■澳門博彩控股(
00880):アンダーウエート→イコールウエート、4.5→6HKドル
■MGMチャイナ(
02282):アンダーウエート→イコールウエート、4.5→5.5HKドル
■サンズ・チャイナ(
01928):オーバーウエート、20→23HKドル
■ウィン・マカオ(
01128):オーバーウエート→アンダーウエート、7→6.5HKドル