民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)は7日大引け後、2022年2月の新車販売台数が7万8478台と前年同月比2%増えたと発表した。ただ、前月と比べると46%減少。車体横滑り防止装置(ESP)用半導体の供給不足や春節(旧正月)連休の影響が響いた。1−2月累計の販売台数は前年同期比4%減の22万4858台となった。
ブランド別では2月の「吉利」の販売台数が前年同月比3%減の6万3420台に落ち込んだが、うち新エネルギー車の「Geometry(幾何)」は863%増の7705台に急増した。10月に納車が始まった高級電気自動車(EV)ブランド「ZEEKR」は2916台だった。50%出資の「Lynk & Co(領克)」と「Livan(睿藍)」はそれぞれ11%減の1万524台、1618台(22年1月営業開始)。
新エネルギー車は急成長しており、純電気車(ピュアEV)が1430%増の1万2239台、プラグインハイブリッド車(PHEV)が114%増の2046台、ハイブリッドEV(HEV)が216台だった。地域別では、中国本土が2%減の6万8627台にとどまった半面、輸出は35%増の9851台に伸びた。
販売とは別に、欧州の「Lynk & Co」サブスクリプション(定額課金)契約顧客への2月の納車台数が1188台だった。1−2月累計では2416台となった。
吉利汽車の7日終値は前日比7.77%安の12.10HKドル。