中国の金融当局は29日、金融業務を手掛けるインターネット・プラットフォーム企業を指導する会合を開いた。テンセント（00700）、JDドットコム（09618）、美団（03690）、トリップ・ドットコム（09961）、中国平安保険（02318/601318）傘下の陸金所、北京字節跳動科技（バイトダンス）など13社の経営トップや金融部門責任者が参加した。金融当局は、プラットフォーム企業が不正競争行為や消費者権益の侵害などの重大な違反を行っていると指摘し、厳正に是正するよう求めた。企業側は、当局の指導を全面的に受け入れ、是正計画を策定して実施すると表明した。国営新華社が同日伝えた。

　会合は中国人民銀行（中央銀行）と銀行保険監督管理委員会、証券監督管理委員会、国家外貨管理局の共同開催で、人民銀の潘功勝副総裁が主催した。人民銀などは、プラットフォーム企業が金融サービスの効率向上と取引コスト引き下げで重要な作用を発揮したと評価。ただ同時に、「無認可あるいは認可範囲を逸脱した金融業務が広く存在し、企業統治の仕組みは不健全だ」と批判した。