大和証券キャピタル・マーケッツは最新リポートで、過去6カ月で株価が20％下落しているとし、アジア最大の段ボール原紙メーカー、玖龍紙業（02689）の投資判断を「ホールド」から「買い」に引き上げ、目標株価を13HKドルに維持した。また、最近の市況が段ボール価格の上昇を支えていることを反映し、2021−22年度のコアEPS予想を8−10％引き上げた。『AAストックス』が24日伝えた。

　2021年6月本決算で調整済み純利益が前年同期に比べ50％超増加する見通しを同社が発表したことについて、大和の予想を上回ったと指摘。製品価格の設定能力とコスト管理の改善が好業績に寄与したと述べた。また、生産能力とシェア拡大のために今年3月、約300億元の設備投資計画を発表したことに触れ、短期的には収益性に影響を与える可能性はあるが、長期的な成長につながるとした。

　玖龍紙業の株価は日本時間午後0時53分現在、前日比4.08％高の10.72HKドルで推移している。