中国3位の石油会社、CNOOC（00883）が発表した2021年6月中間決算は、売上高が同期比48％増の1102億3300万元、純利益が3.2倍の333億2900万元だった。中間配当は1株当たり0.3HKドル（前年同期は1株当たり0.2HKドル）を予定している。

　油田・ガス田プロジェクトの新規稼働に伴う生産量の増加に加え、原油価格の上昇が大幅増益の主因。原油・天然ガス生産量は8％増の2億7800万BOE、販売収入は52％増加した。商品相場が高騰する中で効率化を進み、1バレル当たり生産コストは28.98米ドル、うち作業費は7.31米ドルとここ10年でもっとも低水準だった前年同期を上回ったものの、引き続きコスト面の優位性を維持した。部門別では主力の石油・ガスの探査生産が利益3.2倍と好調。一方、貿易は苦戦し、2億200万元の赤字に転落した。

　21年上期に中国初の独自開発大型深海ガス田「陵水17−2」を含む6件のプロジェクトが稼働した。下期は引き続き確認埋蔵量と生産量の拡大、技術力の向上に努め、通期目標の達成を確保する方針を示している。