HSBCグローバルリサーチは最新リポートで、中国最大級の石油グループ、ペトロチャイナ(
00857)の目標株価をこれまでの6.7HKドルから6.5HKドルに引き下げた。ただ、年初来株価が大きく上昇したものの、バリュエーションは依然として魅力があるとして、投資判断は「買い」を維持した。『AAストックス』が6日伝えた。
HSBCは、原油相場の低下にもかかわらず、ペトロチャイナの2023年6月中間期業績が予想を上回ったと評価。生産量と販売量の増加、コスト抑制が寄与したとの見方を示した。中間配当は前年同期比4%増の1株当たり0.21元で、配当性向は45%となり、会社側が示した見通しと一致したと指摘。ペトロチャイナに対するポジティブな見方を示し、強いキャッシュフロー、低い経営レバレッジ、潤沢な手持ち現金を背景に株主還元は向上する可能性があるとした。
経営陣が8月31日のアナリスト会議で、自社株買いを再開する可能性があると述べたことにも言及。また、中間配当の総額が380億元だったのに対し、中間期のフリーキャッシュフローが1370億元に上っているため、通期の配当性向は52%に達する可能性があると予想した。
ペトロチャイナの株価は日本時間午後4時51分現在、前日比0.17%高の5.85HKドルで推移している。