株価指数を運営するハンセン・インデックシズはこのほど、海外投資家のA株に対する関心が日増しに高まっていることを受け、中国企業指数の構成銘柄とA株企業を対象とし、新たに「全面的」な中国指数の開発を計画していることを明らかにした。3月31日まで意見を募集する。『明報』が16日伝えた。

　ハンセン・インデックシズの黄偉雄取締役は、中国と香港では休場スケジュールなども異なっており、どのような点に注意すべきか業界の意見を求めたいとしている。一方、海外に上場する中国概念株については、作業が大幅に複雑化するため、まずは中国企業指数の構成銘柄とA株を対象として新たな指数を開発し、早ければ今年下期にも発表したい考え。

　ハンセン・インデックシズの資料によれば、時価総額上位の中国企業には、A株のみ上場している貴州茅台酒（600519）や寧徳時代新能源科技（300750）、宜賓五糧液（000858）などがあり、取引も活発に行われている。うち、貴州茅台酒の時価総額は2兆3500億元超に上っている。