クレディ・スイスは最新リポート、事業免許を更新して来年以降もカジノ運営を続ける6社について、MGMチャイナ(
02282)が最も有利との見方を示した。テーブル構成を中層およびカジュアルなカジノ客向けに変えていくには多くの余地が必要な上、マカオではテーブルの追加取得が難しいなかで同社のテーブル数の増加幅が大きいことを評価した。『信報』が19日伝えた。
クレディ・スイスは、銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)の評価は「中立」。澳門博彩控股(
00880)とメルコ・リゾーツ&エンターテインメント(MLCO)はややネガティブとしたが、運営への影響は限られるとした。しかしウィン・マカオ(
01128)に対しては、業界が重点を移す構造変化を進める中で最も先行きが厳しいと判断した。
6社は16日、事業免許の経営権を引き続き保持する契約をマカオ政府と結んだ。契約期間は2023年から10年間で、6社合計で約1188億パタカの投資を確約している。新契約の下、MGMチャイナは23年1月1日からテーブル750台とスロットマシン1700台を運営する権利を得た。現行契約と比べ、テーブルが198台増え、スロットマシンが1台減る。他社が得た23年以降の運営権は、サンズ・チャイナがテーブル1680台とスロットマシン3700台(現行と比べてテーブル5台減、スロットマシン163台減)、ウィン・マカオがテーブル570台とスロットマシン1100台(同テーブル84台減、スロットマシン753台減)、澳門博彩控股はテーブル500台とスロットマシン1000台、MLCO親会社のメルコ・インターナショナル(
00200)はテーブル750台とスロットマシン2100台だった。
クレディ・スイスは、2019年と比べたテーブルの増加台数はMGMチャイナ(
02282)が最も多く、銀河娯楽とサンズ・チャイナが横ばいで、ウィン・マカオとメルコ・インターナショナル、澳門博彩控股は減少していると指摘した。
日本時間午後4時50分現在、関連銘柄の値動きは次の通り。
■MGMチャイナ(
02282):7.63HKドル(前営業日比13.49%安)
■銀河娯楽(
00027):50.05HKドル(同4.67%安)
■サンズ・チャイナ(
01928):24.75HKドル(同4.44%安)
■澳門博彩控股(
00880):3.93HKドル(同8.82%安)
■ウィン・マカオ(
01128):8.21HKドル(同9.98%安)