週明け12日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発して始まった。関税を巡る米国と中国の協議で進展があったことが好感されているほか、9−10日に発表された中国の主要経済指標がおおむね堅調だったことも投資家心理を強気に傾けている。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前営業日比0.28％高の3351.44ポイントで推移している。セクター別では、バッテリーやコンシューマーエレクトロニクス、電機などが買われる半面、貴金属が全面安。バイオや製薬も売られている。

　週明け12日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まり、始値で心理的節目の23000ポイントを上抜けた。米国と中国の高官が前週末にスイスで貿易協議を行い、実質的な進展があったと双方から発表されたことを受け、幅広いセクターで買いが先行している。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前営業日比1.17％高の23134.43ポイントで推移している。個別ではテック株のBYDエレクトロニック（00285）、舜宇光学科技（02382）、レノボグループ（00992）、自動車株の理想汽車（02015）、吉利汽車（00175）が大幅高。海外売上高の比率が高い創科実業（00669）、申洲国際集団（02313）も買われている。一方、医薬品関連の薬明生物技術（02269）、無錫薬明康徳新薬開発（02359）、翰森製薬（03692）、石薬集団（01093）が下落。

上海総合指数
　始値：3352.97ポイント
　前日比：10.97ポイント
　騰落率：0.33％

上海B株指数
　始値：261.05ポイント
　前日比：1.00ポイント
　騰落率：0.38％

深セン成分指数
　始値：10220.33ポイント
　前日比：93.50ポイント
　騰落率：0.92％

深センB株指数
　始値：1185.12ポイント
　前日比：0.50ポイント
　騰落率：0.04％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3866.53ポイント
　前日比：20.37ポイント
　騰落率：0.53％