7日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.16%高の3595.09ポイントだった。深セン成分指数は0.38%安の14697.17ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1997億3800万元だった。
上海総合指数は心理的節目の3600ポイントを上回る水準で寄り付いた後、ほどなく節目を割り、マイナス圏に沈んだが、後場は前日終値付近でもみ合った。中国人民銀行(中央銀行)が6日、金融機関の預金準備率を15日付で0.5%引き下げると発表したことが好感されたほか、中国の税関総署が7日発表した2021年11月の米ドル建て貿易統計で輸出が前年同月比22.0%増となり、市場予想の19.0%増を上回ったことも投資家心理の改善につながった。ただ、米国が2022年の北京冬季五輪に米政府関係者を派遣しない「外交ボイコット」に踏み切る方針を正式に表明するなど、米中関係の悪化が警戒され、相場の重しとなった。セクター別では、航空・空港運営が全面高となったほか、電力や不動産サービスが買われた。半面、バッテリー素材や電源設備などが売られた。
A株市場では、三一重工(
600031)や中国アルミ(
601600)、中国国際航空(
601111)などが買われたほか、杭州老板電器(
002508)や海信家電集団(
000921)も高かった。半面、寧波杉杉(
600884)や上海国際港務(
600018)、牧原食品(
002714)や国軒高科(
002074)が売られた。
上海B株指数は0.54%高の283.40ポイント、深センB株指数は0.38%高の1189.91ポイント。