4日の香港株式市場で、ハンセン指数は8営業日ぶりに反発。終値は前日比0.80%高の25225.19ポイントだった。中国企業指数は1.09%高の8953.12ポイント。メインボードの売買代金は概算で1186億HKドル。
ハンセン指数は高く始まった後、中盤に上値を次第に切り下げた。前引けにかけて小幅安に転じ、心理的節目の25000ポイントに迫る場面があったが、すぐに切り返して終盤に上げ幅を広げた。前日は終値ベースで10月12日以来の安値だっただけに、自律反発を見込む買いが入りやすかった。3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で11月中のテーパリング(資産購入の段階的縮小)開始が決まったものの、米連邦準備理事会(FRB)が声明文で利上げを急がないハト派姿勢を示した。同日の米株式相場が上昇したことで、香港市場の地合いも改善した。セクター別では情報技術と一般消費財、工業が上げた半面、不動産・建設、医療・ヘルスケアが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国インターネット・プラットフォーム企業の美団(
03690)とアリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)が大きく買われて相場の上昇を主導。前日大引け後に10月の自動車販売台数を発表したBYD(
01211)は大幅に反発した。スポーツ用品の李寧(
02331)、香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)も高い。一方、医薬品株の薬明生物技術(
02269)が5%近い下落。不動産株の碧桂園(
02007)と碧桂園服務(
06098)、恒基兆業地産(
00012)、華潤置地(
01109)の下げが目立った。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.62%高の6375.32ポイントと反発。半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)、企業向けクラウドサービスの金蝶国際ソフト(
00268)が高い。一方、前引け後に2021年9月中間決算を発表したレノボグループ(
00992)が売られた。