コンテナ製造世界最大手の中国国際コンテナ（02039/000039）は25日大引け後、デンマークの海運大手、A.P. モラー・マースクの子会社2社を買収する合意を解消すると発表した。独占禁止法に基づく審査の行方が見通せず、買収の前提条件が達成できない公算が大きいことから、双方が合意解消に同意した。中国国際コンテナは合意解消に伴う賠償義務についてA.P. モラー・マースクと協議し、財務上の影響を精査している。中国国際コンテナの主要事業に大きな悪影響は及ばない見通し。

　2021年9月に発表された合意によれば、中国国際コンテナがA.P. モラー・マースクから冷蔵コンテナや冷却ユニットの製造・販売を手掛けるマースク・コンテナ・インダストリー（MCI）と青島馬士基集装箱工業の株式を計10億8400万米ドルで買収する計画だった。