調査会社TrendForceによると、中国の人型ロボット市場は2026年に150億元規模に達する見通しだ。量産規模の拡大や導入分野の広がりを背景に、27年の市場規模は少なくとも60%増えると予測している。『信報』が19日伝えた。
中国では人型ロボットの導入が自動車、電子機器、航空、物流、エネルギーなど幅広い分野に広がっている。北京で19日に開幕した「2026世界ロボット大会(WRC 2026)」では、初めて「調達デー」を設け、企業間の商談やサプライチェーンの連携を集中的に進めており、産業の軸足が技術展示から実際の需要の取り込みへ移りつつあると指摘した。
中国の主な人型ロボットメーカーでは、ユニコーン企業の智元機器人(AgiBot)が26年6月までに累計1万5000台を量産ラインから出荷し、電子機器製造分野への導入を進めている。深セン市優必選科技(
09880)はエアバスなどへの製品導入を進め、「U1」の予約台数は6月末時点で1万3000台を超えた。銀河通用はCATL(
03750)と提携し、2億元超の身体性AI(エンボディドAI)設備の調達案件を獲得した。
TrendForceは、人型ロボットの導入先は多様化しているものの、正式発注や予約、導入意向、実証実験など段階はさままで、大規模かつ標準化された継続発注にはなお距離があると指摘。企業にとっては、初回導入後に顧客が再発注するかどうかに加え、ハードウエアや保守コスト、実際の作業効率が投資に見合う水準となるかが今後の焦点になるとみている。