ゴールドマン・サックスは最新リポートで、テンセント(
00700)の12カ月目標株価を700HKドルから670HKドルに引き下げ、投資判断は「買い」を維持した。2026年4−6月期決算はおおむね予想通りで、広告や中国国内ゲームなど中核事業は底堅い成長を続けた。一方、人工知能(AI)関連の設備投資拡大が短期的にEPSの下押し要因になるとみている。『AAストックス』が13日伝えた。
ゴールドマンは、テンセントのAI投資は従来予想より積極的で、計算能力をAIクラウドとして外部に貸し出すより、自社の「Hy」モデルの学習やAIアプリに優先的に振り向けていると指摘。米国のインターネット企業、例えばメタ・プラットフォームズのAI投資サイクルとの類似性を指摘し、Hyモデル、「WorkBuddy」「CodeBuddy」、「微信(ウィーチャット)」向けAIエージェント「小微」などの進展が明確になるまで、短期的な投資家心理の改善は見込みにくいとした。
2026−28年の設備投資予想をそれぞれ2100億元、2450億元、2470億元に引き上げた。従来予想は1510億元、1650億元、1740億元だった。26年4−6月期の中核事業の営業利益は、新たなAI製品を除くベースで前年同期比19%増加した一方、新AI製品への投資額は105億元と、1−3月期の88億元から増加した。経営陣はAI投資について、状況に応じて柔軟に調整しつつ規律を保ち、長期的な収益化を目指す方針を示している。
ゴールドマンは、テンセント株が年初来で26%下落し、予想株価収益率(PER)も年初の18倍から約13倍に低下したことで、短期的な利益予想の下方修正やAI投資の効果が表れるまで時間を要するとの懸念は株価に織り込まれたと分析。今後6−12カ月の株価の主な材料として、Hyモデルの新バージョン投入、「WorkBuddy」の利用継続率や有料利用率、「小微」の普及状況に加え、中国3大ハイパースケールクラウド事業者の一角を占めるテンセント・クラウドの成長を挙げた。