UBSは最新リポートで、テンセント(
00700)の目標株価を780HKドルから1.3%引き下げ、770HKドルとした。投資判断は「買い」を維持。2026年4−6月期の設備投資が530億元となり、1−3月期の320億元から増加したことを踏まえ、26年通期の設備投資額は2500億元に達すると予想し、当初予想の1700億元から大幅に上方修正した。『インフォキャスト』が13日伝えた。
UBSは、テンセントが人工知能(AI)投資で優先する分野として、大規模言語モデル(LLM)の機能強化などを挙げた。7月に正式版を投入した「HY3」は機能が強化され、利用者から好意的な反応を得ているという。1日当たりのトークン利用量はプレビュー版の7倍に増えた。
テンセント経営陣はLLMやAIエージェント「WorkBuddy」、「微信(ウィーチャット)」向けAI機能「小微」など複数のAI事業の収益化を進めている。ただ、UBSはこれらが現時点では投資段階にあり、AI関連支出が引き続き業績を圧迫していると指摘し、2026−28年の利益予想を1−4%引き下げた。
UBSは、26年予想株価収益率(PER)14倍を前提にすると、市場はテンセントのAI投資がもたらす長期的な成長余地を過小評価している可能性があると分析。市場はAI投資のコストを重く見ている一方、長期的な収益化による価値創出の可能性を十分に織り込んでいないとした。ただ、短期的にはAI投資の増加や利益見通しの不透明感が株価の重荷になるとみる。
UBSはテンセントについて、安定した中核事業や大きなAI成長余地を背景に、リスクとリターンの魅力が高いとの見方を維持。株価には足元の投資負担の大部分が織り込まれていると指摘した。