香港証券取引所(
00388)の陳翊庭・最高経営責任者(CEO)はマレーシア・クアラルンプールで開いたイベントで、香港市場での2026年の新規株式公開(IPO)による調達額が8月初め時点で前年通期の実績を上回ったと明らかにした。年間の調達額は過去最高を更新する見通し。『信報』が11日伝えた。
陳氏によると、香港市場では25年に120件のIPOが実施され、調達額は395億米ドルと世界トップだった。26年は8月初め時点で調達額が410億米ドルに達し、既に前年実績を上回っている。
陳氏は、世界の資本が再びアジアに目を向けていると指摘。特に中国への注目度が高まっているとし、これまで米国市場、なかでも一部の業種に資本が集中していたが、政治やマクロ経済の変化を受け、投資家はリスク分散の必要性を認識し始めているとした。
また、香港上場には中国での事業展開が必要との見方が過去にはあったものの、近年は変化していると指摘。25年にはドバイに本社を置き、アフリカと中南米を中心に事業を展開する紙おむつメーカーが香港市場に上場したほか、数カ月前にはインドネシアの金鉱会社もIPOを実施しており、いずれも中国での売上高はなかった。
香港証券取引所の株価は日本時間午前11時35分現在、前日比0.25%高の406.40HKドルで推移している。