中国の医薬品開発・製造受託(CXO)業界で、国内外の需要回復を背景に業績改善への期待が高まっている。主要企業の好決算に加え、医療・健康分野の資金調達環境も改善しており、業績とバリュエーションの回復が期待されている。
『東方財富研究中心』によると、7日の中国株式市場ではCXO関連銘柄が上昇し、上海畢得医薬科技(688073)や江蘇集萃薬康生物科技(688046)がストップ高となった。大手の新薬開発の受託会社、無錫薬明康徳新薬開発(
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02359)は2026年上半期の売上高が前年同期比38.93%増の288億9700万元、純利益が83.2%増の115億7000万元となった。6月末時点の受注残高は664億3000万元と、前年同期比25.2%増加した。
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02315)も2026年上半期の売上高が前年同期比50%超増加し、純利益が約4倍になる見通しを示している。
業界の回復を支える資金調達環境も改善している。2026年第2四半期の世界の医療・健康分野の融資額は前年同期比47.8%増となり、2022年以降で同四半期として最高水準に達した。中国国内では回復がさらに鮮明で、2026年上半期の融資額は75億米ドルと前年同期比214%増加し、2025年通年の82%に相当する規模となった。
中信建投証券などは、2022−24年の調整局面を経て、CXO業界が新規受注と業績の成長が加速する局面に入ったと分析。ADC(抗体薬物複合体)やペプチドなど新たな薬剤技術への需要が拡大し、関連する医薬品開発・製造受託(CDMO)分野では設備投資が再び増加傾向にあるという。
受注拡大に伴う稼働率の上昇やコスト削減も収益性の改善につながる見通しだ。2025年に中国の革新薬資産の海外ライセンス供与が活発化したことを背景に、2026年は国内外の需要回復が重なり、CXO業界全体が新たな成長局面に入るとの期待が高まっている。
業界全体のバリュエーションはなお歴史的な低水準にあり、資金調達環境の改善が企業業績に波及すれば、株価と業績のさらなる回復につながる可能性があるとの見方が出ている。