米データ解析大手、パランティア・テクノロジーズで最高技術責任者(CTO)を務めるShyam Sankar氏はこのほど、中国の人工知能(AI)企業がシリコンバレーのAI開発企業の成果を不正に利用し、高性能なAIモデルを開発していると批判した。こうした手法は米国にとって長期的な経済的脅威になるとの認識を示した。『香港01』が16日伝えた。
Sankar氏は、中国のオープンソースAIモデルの多くについて、「蒸留攻撃」の産物だと指摘。その大部分は最先端の研究機関から盗まれた米国の知的財産に基づくものだとし、中国の研究機関が米国の知的財産を不正に利用しているとの見方を示した。また、米国のAI開発企業に対し、自社の知的財産の保護を一段と強化するよう求めた。
「モデル蒸留」とは、高性能な既存AIモデルの出力結果を利用して新たなAIモデルを学習させる手法を指し、開発コストを抑えながら、元のモデルに近い性能を短期間で実現できるとされる。
米AI企業は中国企業による「蒸留攻撃」が相次いでいると主張しており、アンソロピックは6月、アリババ集団(
09988)が数千の偽アカウントを利用し、同社の生成AIモデル「クロード」に対して大規模な「蒸留攻撃」を行ったと非難していた。このほか、DeepSeekやミニマックス(
00100)など中国のAI新興企業についても、同様の手法で次世代の対話型AIを開発しているとの指摘が米AI研究機関から出ている。