米ITニュースサイト『ジ・インフォメーション』は8日、関係者の話として、中国が国内の主要テック企業に対し、米エヌビディア製の人工知能(AI)向け半導体「H200」の購入を数量限定で認める方針だと報じた。中国当局がアリババ集団(
09988)や字節跳動(バイトダンス)、深度求索(DeepSeek)などに、近くH200の購入が認可される可能性があると数週間前から通知し始めたという。当局の承認を得るには、企業側が必要とする数量や用途を説明する必要がある。
関係者によると、中国当局はAI用半導体チップの需要急拡大を踏まえ、自国企業によるH200の限定的な調達を認める方針を固めた。ただ、当局は認可するエヌビディア製半導体チップの数量を現在も調整しており、認可枠は20万個未満となる可能性がある。これは各社の申請数量の半分にも満たない水準という。
『ジ・インフォメーション』によると、H200の輸入が制限されてきた背景には、米国で設計されたAIチップが大量に流入すれば、中国が目指す国産半導体産業の育成が阻害されかねないとの警戒感がある。また、米国製半導体の国内市場への流入を認めることで、サイバーセキュリティー上のリスクが生じることも懸念しているという。