対話型AIモデルの性能を比較する「Chatbot Arena + OpenLM.ai」の2026年7月1日時点のランキングで、中国企業が開発した大規模言語モデル(LLM)が世界上位に相次いでランクインした。首位はAnthropicの「Claude Fable 5」(Arena Eloスコア1510)で、オープンAIの「GPT-5.5-high」などが続いた。一方、中国勢もIT大手に加えAI開発を主力とする新興企業が上位に名を連ね、生成AI分野で存在感を高めている。
中国勢の首位は北京智譜華章科技(
02513)の「GLM-5.2」で、Arena Eloスコアは1488を記録した。これに続いたのがアリババ集団(
09988)の「Qwen3.7-Max」で、MMLU-Proでは89.6と高い知識・推論能力を示した。
中国勢では、百度(
09888)の「ERNIE-5.1」がArena Eloスコア1475で続き、北京智譜華章科技の「GLM-5.1」とDeepSeekの「DeepSeek-V4-Pro」がともに1467で並んだ。GLM-5.1とDeepSeek-V4-ProはMITライセンスのオープンソースモデルとして公開されている。DeepSeekはこのほか、推論能力を高めた「DeepSeek-V3.2-Thinking」(スコア1422)も提供している。
このほか、動画投稿アプリ「TikTok」を運営するバイトダンスの「Seed2.0 Pro」が1466、非上場の月之暗面(Moonshot)の「Kimi-K2.6-Thinking」が1466、小米集団(
01810)の「MiMo-V2.5-Pro」、ミニマックス(
00100)の「MiniMax-M1.5」も1466を記録し、上位グループに入った。さらに、テンセント(
00700)の「Hunyuan-Hy3」(スコア1422)、美団(
03690)の「LongCat-Flash-Chat」(スコア1420)もランクインし、中国企業の層の厚さを示した。
ランキングは、700万件超のユーザー投票に基づく「Arena」のEloレーティング、MMLU-ProやGPQA Diamondなど10項目を統合した「Artificial Analysis Intelligence Index(AAII)v3」、さらに汎用人工知能(AGI)の能力を測るベンチマーク「ARC-AGI v2」の3つの指標を総合して算出している。