ゴールドマン・サックスは最新リポートで、中国インターネット大手のテンセント(
00700)について、株価がすでに底打ちした可能性があるとの見方を示した。投資判断を「買い」に据え置き、目標株価は700HKドルに設定した。年初来の株価下落率は27%に達しているが、人工知能(AI)開発の進展や消費者向け人工知能(AI)エージェント投資の収益性に対する市場の懸念が背景にあると分析した。足元の株価で26年予想株価収益率(PER)は約12倍にとどまり、バリュエーション面での下値余地は限定的だとしている。『AAストックス』が11日伝えた。
ゴールドマンは、テンセントが最近のAI戦略で一定の進展を示している点を評価した。AI関連の設備投資が前年同期比で大幅に増加しているほか、自社開発の大規模言語モデル「混元(Hunyuan)Hy3」が第三者APIチャネルにおけるトークン使用量で上位に位置していると指摘。企業向けAI分野では、業務効率化を支援するAIエージェント「Workbuddy」などの展開も順調だとした。
また、こうした取り組みを背景にテンセントクラウドの成長が今後加速すると予想。広告収入についても、10%台後半−20%程度の成長率を維持できるとの見通しを示した。さらに、主力SNS「微信(WeChat)」におけるAIエージェント機能が26年下期に試験導入される可能性があり、これが中長期的な株価の支援材料になると分析した。