| 2026-06-07 |
中国/業界動向/証券 |
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資産運用業界、一流の投資機関育成へ 呉清主席が質重視の発展訴え
中国証券監督管理委員会(CSRC)の呉清主席は6日、中国証券投資基金業協会の会合であいさつし、中国の資産運用業界が規模拡大から質の向上へと発展段階を移す重要な局面にあるとの認識を示した。そのうえで、「一流の投資機関」の育成を加速し、実体経済や資本市場の発展を支える役割を一段と高めるよう業界に求めた。
呉主席は、中国の資産運用業界が約30年の発展を経て、運用資産残高が85兆元を超える世界第2位の市場に成長したと説明した。公募ファンドでは「規模重視」から「運用成果重視」への転換が進み、プライベートファンドでも経営基盤の弱い運営会社の整理や優良運営会社の育成が進展していると評価した。
実体経済への資金供給の拡大にも言及した。過去5年間で、プライベートエクイティ(PE)ファンドとベンチャーキャピタル(VC)は未上場企業に累計5兆2500億元を投資したほか、公募ファンドは先進製造業や科学技術分野に6兆元超を投じたと紹介した。
また、ファンドによる株式保有額は13兆4000億元に達し、A株流通時価総額の13.7%を占めると指摘した。公募ファンドの運用資産は39兆元を超え、過去5年間の分配金総額も2兆5000億元に上るなど、家計の資産形成を支える重要な投資手段になっていると述べた。
一方で、呉主席は「規模は大きいが競争力はなお十分ではない」との課題も指摘した。公募ファンドでは商品構成の同質化や運用力の不足、株式型ファンドの比率の低さが課題となっているほか、プライベートファンドでは運営能力の格差や法令違反事案が依然として見られるとした。
第15次5カ年計画(2026−30年)期間については、業界が量的拡大から質的向上へ転換する重要な時期になるとの見方を示した。新興産業への資金供給、高齢化の進展に伴う資産運用ニーズへの対応、資本市場改革への適応などが求められるとした。
そのうえで、今後の重点課題として4点を挙げた。まず、プライベートファンドの監督管理を強化し、違法な資金募集や不当な利益供与を厳しく取り締まること。次に、投資家利益を最優先とし、短期的なテーマ物色への過度な偏重を是正すること。さらに、科学技術革新を支える長期資金として、創業初期企業や先端技術分野への投資を拡大すること。そして、人工知能(AI)やビッグデータを活用し、運用やリスク管理、顧客サービスの高度化を進めることを求めた。
呉主席は、資産運用会社が資本市場における中長期投資の担い手としての役割を強化する必要があると強調した。「一流の投資機関」と健全な市場環境の構築を通じ、中国経済の高品質な発展と金融強国の建設に貢献するよう呼びかけた。