| 2026-06-04 |
中国/政策/金融 |
|
人民銀、連日で異例のオペ見送り 「資金の空転」に対応
中国人民銀行(中央銀行)は3日と4日のリバースレポ(売り戻し条件付き債券購入)オペ量をゼロにすると発表し、公開市場操作を連日で見送った。中国通信社の財聯社は3日、異例の措置の背景には、銀行間市場での極度の資金需給緩和があるとの見方を伝えた。
3日に1776億元のリバースレポが満期を迎えたため、市場の資金の出入りは同額の吸収超過となった。人民銀はリバースレポオペ量を1日は110億元、2日は過去最低の2億元に圧縮しており、3日間累計の吸収超過額は6734億元に達した。
財聯社によると、招商聯合消費金融のチーフエコノミストで、上海金融与発展実験室副主任を務める董希E氏は人民銀の動きについて、「金融政策が引き締め方向へ転換するシグナルではなく、流動性が潤沢な状況下で中央銀行が市場金利を適正水準へ誘導するための調整措置だ」と説明した。代表的な短期市場金利であるDR007(7日物担保付レポ金利)が7日物リバースレポ金利の1.4%を大きく下回っているため、人民銀行は余剰流動性を吸収することで「資金の空転」(資金が企業や家計に届かず、金融市場内で回る状態)を防ぐ必要があるという。
DR007は2日に約1.34%まで低下した。また、1日時点のAAA格付け商業銀行の1年物譲渡性預金(CD)利回りも1.4275%まで低下し、過去最低を更新した。銀行間市場では資金余剰傾向が鮮明になっている。
董氏は、「根本的な背景として、実体経済の資金需要が依然として弱く、大量の流動性が金融システム内部に滞留していることがある。その結果、国債利回りは10カ月ぶりの低水準まで低下しており、人民銀が是正・沈静化を図ろうとしている状況だ」と述べた。