BofAセキュリティーズ(BofAS)は最新リポートで、中国インターネット大手のテンセント(
00700)が主力SNS「微信(ウィーチャット)」に組み込む人工知能(AI)エージェントについて、最短で2026年10−12月期に全面的な公開テスト(パブリックベータ)に移行する可能性があるとの見方を示した。AIエージェントの投入は、同社株の評価見直し(リレーティング)を後押しする要因になると指摘した。『AAストックス』が3日伝えた。
報道によると、テンセントは微信向けの組み込み型AIエージェントの開発を進めており、現在は関連機能のプロトタイプを検証している。ユーザーが微信上でタスクを完結できるよう支援する仕組みで、主画面を右にスワイプすることでAIエージェントの対話画面にアクセスし、指示を入力すると微信ミニプログラムのエコシステムと自動連携する設計という。今月にも必要なコンプライアンス手続きを開始し、限定的な外部ユーザーへの提供を経て段階的に展開する方針とされるが、正式な公開時期は現時点では確定していない。
BofASは、26年1−3月期決算発表後の経営陣との意見交換を踏まえ、テンセントがAIモデル、計算基盤、応用分野のいずれにおいても、従来より積極的かつ建設的な姿勢に転じていると指摘。バリュエーション面では、26年予想株価収益率(PER)で約13倍と、過去の水準と比べて低位にあり、テンセントのAI展開力や中核事業の強さが過小評価されていると分析した。
今後の評価見直しに向けた材料としては、向こう3−6カ月での混元(Hunyuan)大規模言語モデル群の追加アップグレード、6−12カ月での資本的支出およびクラウド収入の加速、9−18カ月での微信AIエージェントの本格展開を挙げた。BofASは、テンセントの投資判断を「買い」、目標株価を780HKドルに維持し、中国インターネットセクターのトップピック銘柄に据え置いた。