シティグループは最新リポートで、アリババ集団(
09988)を中国の人工知能(AI)分野における投資の最有力銘柄に位置付けた。傘下のアリババクラウドが、半導体設計子会社の平頭哥(T-Head)から、インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス(IaaS)、プラットフォーム・アズ・ア・サービス(PaaS)、モデル・アズ・ア・サービス(MaaS)までを網羅する垂直統合型のAIフルスタック能力を有している点を評価した。大規模言語モデル(LLM)の「通義千問(Qwen)」やModelScopeプラットフォームの継続的な進化を背景に、急成長するトークン(Token)経済において有利なポジションを占めるとした。『AAストックス』が12日伝えた。
シティは、アリババクラウドのAI関連収入が2026−31年度に年平均90%の高成長を遂げ、31年度にはクラウド事業全体の70%を占めると予測。このうち、MaaS関連収入は年平均235%増と最も高い成長を示し、31年度に4386億元に達し、クラウド収入の53%を占める見通しとした。AI向けIaaS収入は年平均46%増の1287億元(構成比15%)、AI向けPaaS収入は年平均40%増の182億元(同2%)と見込んでいる。アリババクラウドの売上高は31年度に8334億元、うち外部向けクラウド収入は6668億元に達すると予想した。
シティはアリババ集団の投資判断を「買い」に据え置き、目標株価は204HKドルに設定した。AIフルスタック能力の高度化が、コストシナジーの創出や利益率の拡大につながると指摘。2028−29年度のクラウド収入予想を引き上げたほか、2030−31年度の業績予想を新たに導入した。26−31年度の累計設備投資額は8229億元に達し、年平均ではクラウド収入の約32%に相当すると見込んでいる。